好きな一行、本読まなきゃ。

好きな一行を切り口に、その本が読みたくなるブックログを目指してます。

最後の味方

 

Aではない君と (講談社文庫)

Aではない君と (講談社文庫)

 「Aではない君と」薬丸岳 

物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ 

 

何のために本を読むか。正直、目的なんかなくて、ただ楽しいからだけど、強いていうなら、僕は、優しくなりたくて本を読む。

 

いざという時に、いろんなことを受け止めてあげられる人間でいたいから。

 

子供が人を殺してしまったら。誰もが絶対に想像したくない状況を疑似体験したくて、この本を買った。気分が暗くなったけど、物語に引き込まれて、日本からの帰りの飛行機で、一気に読みきってしまった。

 

殺人容疑をかけられても、子供を支えてあげられるは、やっぱり親だ。親は最後の味方だから。

物事のよし悪しと別に、なぜそんなことをしたのか考える。善悪を超えて、人間そのものを見るなんて、とってもピュアな感情を持てる生き物だから。

 

まだ、子供はいないけど、主人公みたいな親になれるのか。いつかのために、もっと本を読んで準備をしようと思った。

 

Aではない君と(薬丸岳)

殺人容疑で14歳の息子が逮捕された。自分は、果たして息子と向き合えていたのだろうか。何も分かっていなかったんじゃないか。自分の息子がそんなことをするはずがない。もし主人公の立場だったらと、ハラハラしながら、のめり込める小説。少年犯罪、子供、親、被害者、加害者、離婚。色んな痛みを抱えた登場人物たちに胸が苦しくなる。